日本人の10人にひとりは過敏性腸症候群(IBS)と言われており、近年増加傾向にあるそうです。
過敏性腸症候群のやっかいなところは、症状がまちまちだということです。
・下痢型・・・急に腹痛が起こり粘液便が頻繁に出る
・便秘型・・・うさぎの便のようなコロコロ便ばかり出る。
・混合型・・・便秘と下痢を繰り返す。
・ガス型・・・おならが頻繁に出る
こらの過敏性腸症候群の症状にひとつだけ共通することは
正常な便が作られていない
ということです。
便の状態を改善する食物繊維とは?
一般的な便秘や下痢の問題であれば、出れば良い、止めれば良いという話で終わるのですが、過敏性腸症候群の場合、単純に排便の有無だけでなく、便の状態を改善するアプローチが必須になります。
便の状態を改善するためには、まず良質な食物繊維が必要です。
なぜなら便の『骨組み』を形作ってくれるのは食物繊維以外にないからです。
肌にとってコラーゲンが重要なのと同じくらい、健康的な便には食物繊維が必要です。
食物繊維といっても、大きく分けると水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが重要で、理想的には2:1くらいの割合で摂取するのが良いと言われています。
逆に食物繊維を摂取してもバランスが崩れていると、便の状態を悪化させる原因にもなります。
逆に、バランスのとれた食物繊維であれば、便秘だけでなく下痢を改善する効果もあることが分かっています。
便秘にも下痢にも良い食物繊維
便の調子を良くするために、バランスを取れた食物繊維の摂取が必要ですが、食事ごとに含まれる食物繊維を計算することは不可能に近いですよね。
そこではじめからバランスの良い食物繊維を摂取するという方法があります。
サイリウム(オオバコ)という食物繊維は、水溶性と不溶性両方の性質をもった少し特殊な食物繊維で便秘にも下痢にも良いということがわかっています。
毎日サイリウムを摂取することで、便秘だけでなく下痢症の患者にも改善があったそうです。